面接で必ず聞かれるのが「志望理由・志望動機」。多くの企業が重視する鉄板の質問なだけに、不採用の決め手になってしまうことも。もしかしたら皆さんも、言ってしまっているかもしれない「NG志望理由」を採用担当者に聞いてみました。

「志望理由・志望動機」は、企業が応募者の入社への本気度や強い意志を測り、アンマッチな人材かどうかを見分けるための大事な判断材料。なかなか面接が突破できないとお悩みの人は、もしかしたら「志望理由」に問題があるのかもしれません。今回、編集部が企業の採用担当者にヒアリングしてみたところ、面接では業種・職種を問わず「不採用となるNG回答」が存在するようです。良かれと思って放った一言が原因で、せっかくのチャンスを棒に振ってしまうなんてもったいなさすぎる! ……というわけでここでは、中でも特に人事担当者の不評を買った「NG志望理由」のパターン、ワースト5をピックアップ。さらに、NG志望理由に対する採用担当者の本音も暴露しちゃいます。ぜひ、あなたの志望理由・志望動機を見つめ直す参考にしてみてください。

実は非常に多いのが「志望理由が漠然としすぎていて伝わらない」、「とにかく熱意だけで押し切ろうとする」など、“志望理由になっていない志望理由”を語ってしまう人。面接では「なぜその会社なのか?」具体的に述べるのが鉄則。事前に企業研究をして、志望理由を説明できるように準備しておく必要があります。




意外とありがちなのが「勉強熱心さ」をアピールして玉砕するパターン。「御社で勉強したい」という志望理由は、本人的には前向きな姿勢をアピールしているつもりでも、企業側には「自ら戦力になろうとしない受身な人間」と捉えられる可能性大。原則として「会社は勉強をしに行くところではない」ことを押さえておくべきです。




もちろん待遇面は大事ですし、給与やお休み、残業について気にしてしまうのは偽らざる本音かもしれません。ですが、あまりにもそれをグイグイ全面に出し過ぎるのは避けたいところです。志望理由はあくまで事業内容、仕事内容に照らしたものであることが望ましいでしょう。




これまでの実績をアピールしつつ志望理由を語るのはもちろんOK。とは言っても、エスカレートしすぎるとただの自慢になっていたり、不遜な印象を与えたりしてしまうことも。「会社に貢献できる」というアピールは必要ですが、妙に「上から目線」な態度になってしまわないようご注意を。




仕事内容や企業そのものではなく、企業の地理的な場所を志望理由に挙げてしまうのはNG。確かに応募者にとって「働く場所」は企業選びの重要なポイントの一つですが、企業側から見ると「その企業で働きたい理由」にはなりません。逆に、場所ありきで「どの企業でも良かった」なんて印象を与えてしまうかも。









調査方法:編集部でアンケートを実施
調査対象:企業中途採用担当者(有効回答数60件)
調査期間:2012年5月1日~5月31日
◎文/やじろべえ
◎デザイン/blue vespa
◎イラスト/タナカケンイチ